※このページは、非営利個人サイトに対するJASRACの音楽著作物使用料徴収に反対するページですが、過激な反対行動は一切行いません。ただ、納得しかねるものに対して、遵守するという姿勢を出したくないと考えたページです。

JASRACの音楽使用料徴収絶対反対

 2001年7月1日から、JASRAC(社団法人 日本音楽著作権協会)管轄の音楽配信時に、商用に使わなくても(※)使用料を支払わなければならない「著作権保護法」が適用される。これは検討の名を借りた時間稼ぎによって、国会で可決された民意無視のものであり、一般人への適応は世界に例を見ない。
 音楽配信のファイルに「MIDI」というものがあり、この「MIDI」が奏でる音楽でユーザーの心を和ませる。筆者も「MIDI」に魅せられた。それが高額な使用料を払わされるのだから、ユーザーの金銭的理由によって「MIDI」を減らさなねばならなくなる。これではユーザーの楽しみも減ってしまうのは当たり前だ。
 そもそも著作権の保護範囲は「商業上」の活動に限られているはずなのに、個人の娯楽サイトに対して、JASRACの利益の為に一方的に「著作権保護法」を適応させるのは増収目的のふんだくりである。
 国鉄も増収目的で、利用客を無視した運賃や料金の大幅値上げのために、利用客が自動車やバスといった他の乗り物を利用するようになり、国鉄の需要が下がって、昭和62(1987)年に潰れてしまった。つまり、「著作権保護法」は、将来目指すべき「文化国家日本」への道に逆行した、日本音楽文化を滅ぼしかねない悪法となる。
 これに対し、文部科学省の文化庁著作権審議会使用料部会は、「著作権制度に関する理解が十分とはいえない」としているが、そう言う論法なら、その著作権制度について万人が十分に理解できるように説明してほしい。権力にかしずく連中らしい一方的な考えだ。
 この論文を見て、「「MIDI」を持っていないくせに抜かしやがる」「「MIDI」がなくても悪くないんじゃあ」「政府の決めたことだから仕方ないだろ」という者がいるだろうが、そういうものでは済まされない。「MIDI」の有無に関係ない、政府の音楽活動という娯楽の制限なのだから、マイナス面に気づいたらそれを批判する精神を持ってほしいものだ。「無理が通れば道理引っ込む」「泣く子と地頭には勝てない」−悪い法律が通ると、国民の正しい権利が奪われてしまい、20世紀中頃の戦時中の邪悪な体制に逆戻りしてしまう。法律や決まりなどの善悪を裁くのは天使、いやあくまでも「人」なのだから。


 (※)使用料:1年で1万円。プラグで操作できる「ダウンロード方式」は10曲単位で管理、14曲で年2万円。自動的に流れ出る「ストリーム方式」は、取り替え可能な1曲で月150円、年1200円(取り替え自由が条件)だが、8曲までだったら1曲ずつの方が得である。
ふり出しに戻る