初級編

目次
ババ抜き
神経衰弱
7並べ
ファンタン
疑い(ダウト)
あだ名(ニックネーム)
4枚揃え(ノーカード)
51
ジャックたたき
10 うすのろまむし
11 ブタのしっぽ
12 マッギン

1 ババ抜き

概要 神経衰弱、7並べとともに家族向けトランプ遊びの御三家の1つで、札を引くときの心理作戦が命となります。また、ジョーカーを入れなくても、52枚のうちどれか1枚を抜いて遊べますし、勝負の付け方も普通とは逆に、最後の1枚まで持っていた者を勝ちにする事も出来ます。
人数 3〜7人
使う札 ジョーカーを1枚入れた53枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

遊び方
まずみんなが自分の手札をみて、その中に同じ数札が2枚あったら、1組にそろえて場の中央に出します。
初めに親は手札を相手に見られないように自分の方に表を向けて、左手隣に1枚抜かせます。
右手隣から1枚札を抜いたら、その抜いた札と同じ数札が手札にあるか探して、あれば1組にそろえて場の中央に出しますが、なければ手札にして、2と同じく左手隣に1枚抜かせます。
順に札を抜き合って、手札を出し切った者が勝ち、ジョーカーを最後まで持っていた者がびりになります。

ひとこと
 左手隣が札を抜くとき、どこを抜くか癖を覚えておいて、ジョーカーが来たときに、よく抜くところにおいて、うまく抜かせます。もし抜いても、知らん顔で次の者に気づかれないようにしましょう。

2 神経衰弱

概要 めくった2枚の同じ数札を多く取る遊びで、これまでに誰がどの数札をめくったか、記憶力が鍵になりますが、場所を広く取るところが難点です。また、2枚でなくても、4枚1組でも出来ますし、8人以上で遊ぶときは、裏のデザインが同じトランプ2組でやると面白いでしょう。
人数 2〜7人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、54枚全てを裏向きにして、重ならないよう場にばらまきます。

遊び方
まず親から2枚だけ札を1枚ずつ表向きにします。
自分の番で、1枚ずつ2枚表向きにして、同じ数だったら自分に手元に置き、更に2枚めくれますが、同じ数でなかったら、裏向きに元のところに戻して、左手隣に順番を譲ります。
このように札を2枚表向きにして同じ数札を集めていき、場にめくる札がなくなったところで、一番多くの組を取った者が勝ちです。

ひとこと
 自分がめくった札だけを真横にしておいたり、自分だけに分かりやすいようにするなど、どの札をめくって、どこに伏せたのかをよく覚えておきます。覚えた札と同じ数札がめくられたら、先に新しくめくられた方を表向きにすると確実に取れるでしょう。

3 7並べ

概要 7を中心に、数順に札を並べつつ、相手の出す札を封じ合う遊びで、先に手札を出し切った者が勝ちです。列の端まで並んだら片端から順に出すとか、出せるのに出さないと負けになるなど、オリジナルルールは数知れません。
人数 3〜8人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
配り方 先に何回パスできるかを決めておいて、親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

遊び方
まず配られた手札を見て、7札を持っていたら、場にきちんと縦に並べます。
H7を出した者から、7の隣の6か8を出して、7の隣に並べます。
こうして次々と同じ形の札を数順に並べていきますが、出せないときはパスをします。
出せる札があっても、相手の出す札を封じるためにわざとパスすることも出来ます。
パスを3回して、出せる札がなくなったら、びりになり、自分の手札を全て開き、置くべきところに1枚1枚並べていき、遊びから離れていきます。
こうして7を中心に両端のA、Kまで順に追って並べていき、自分の手札を出し切った者が優勝で、以下、出し切った順になります。

ジョーカーについて
 自分の手札を出したいのに出せないときは、出してほしい札のところにジョーカーを置き、その札を持っていたら、順番に関係なくすぐに出さなければなりません。
 また、ジョーカーを最後まで持っていると、一番負けになります。

ひとこと
 手札に並べられる札があっても、わざとパスをして、相手の動きを封じますが、端に近い札を持っていないときだけにしましょう。同じ形のK、Q、8を持っているときに、8を止めていると、いつまでもKとQが出せません。
 また、列の端まで並んだら片端から順に出すやり方もあります。これはAまで並んだら、片端のKからQ、Jと順に並べていき、逆にKまで並んだら、同じようにAから2、3と並べていくものです。このルールに限っては、まだやっている者に呼びかけて、相手がうっかり返事したら、交代して1回だけ復活できます。

4 ファンタン
  Fan Tan


概要  前項で解説した7並べの1つで、やはり自分の手札をうまく場に出して、一番先に手札を出し切ることが目的です。チップを使うので、緊張感あふれる楽しい遊びで、反則には厳しい罰があります。
人数 3〜8人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚
小道具 碁石やマッチ棒といったチップ類を1人10〜20個ずつ同じ数だけ配っておきます。
配り方 先に何回パスできるかを決めておいて、親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

遊び方
まず親の左手隣から手札に7があれば出し、なければパスをしてチップを1枚場に出しますが、2枚以上出せるとしても、1枚しか出せません。
次の者も、同じく7を持っていれば出していき、なければ場に出た7に続く6か8を出しますが、どちらもなければパスをしてチップを1枚場に出します。
このように札を出したり、パスをしたりして遊びを進めていきますが、7が出ていない列には、その形の札は出せません。
出せる札があって出さないのは反則で、罰としてチップを取られます。
自分の手札を出し切った者が優勝で、遊びも終わります。
優勝者は、他の者が残した手札の枚数分と場に出ているチップをもらいます。
そして、他の者の手札を見て、違反を調べます。
7を持っていながら出さなかった者は、場とその7に続く6と8を持っている者にチップを5枚ずつの計15枚払います。
7以外の札を持っていながら出さなかった者も、場とその札に続く札を持った者にチップを3枚ずつの計6枚払います。

ひとこと
 この遊びは、普通の7並べとは違って、出せるのにパスすると反則になりますが、その罰が後で来るところが面白いと思います。ですから、誰かの手札がなくなりそうになると、7を急いで出してしまう、緊迫感も楽しめます。

5 疑い(ダウト)
  Doubt

概要  A(1)から順に2、3、4、5……と数順に、うその札を交えながら手札を出していきますが、見破られたら大変!な嬉しかったり恐かったりとスリルたっぷりのだまし合いです。したがって、あまり相手を信用せずにうそを見破りつつ、自分は平気な顔でうそをどうつくかが鍵になります。
人数 3〜8人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

遊び方
まず親の左手隣は、手札からどれか1枚を裏向きに、「1」と言って場の真ん中に出します。
順に「2」「3」「4」と続けていって、「13」まで来たら「1」に戻って続けます。
途中、誰かが出した札が言った通りでないと思ったら、「ダウト」と言って、言われた者は今出した札を表向きにします。
表向きにした札の数が言った通りでなかったら、出した者は場に出ている札全てと「ダウト」と言った者の手札1枚を取らされます。
4とは逆に、表向きにした札の数が言った通りだったら、「ダウト」と言った者は場に出ている札全てと出した者の手札を1枚取らされます。
「ダウト」に引っ掛かった時は「ダウト」の数から、外れた時はその次の数からまた始めます。
自分の手札を出し切って、かつ「ダウト」にも引っ掛からなかったら、その者が優勝で、他の者は手札の枚数を数えて、少ない順から2位、3位……となり、一番多く持っている者がびりになります。

ひとこと
 うその札を出すときは、涼しい顔で出すことです。反対に合っている札を出すときは、わざと自信なさげにうその札を出さんとばかりに出すと、誰かがだまされて「ダウト」をかけてくることもあります。もっとも、相手も同じような事でだますでしょうが。
 相手のうそを見破るには、どんな札の数が何枚出たかをよく覚えておくことで、自分の手札も見て、なさそうな数を言ったら「ダウト」をかけましょう。
 手札が少なくなると、うその数を言うことが多くなるので、「ダウト」に引っ掛かっても自信を持って逆転を狙いましょう。

6 あだ名(ニックネーム)
  Nickname


概要 自分のあだ名をそれぞれ決めておいて、同じ数の札が出たら、その数札を開いた者同士が素早く言い合って、勝った者が札をもらっていきます。おかしなあだ名の言い合いで、大騒ぎになります。
人数 2〜8人、特に5、6人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
あだ名の付け方  札を配る前に、みんなで面白そうなあだ名を付けます。言いにくく、長いものが有利かもしれませんが、まず、字数を決めたり、動植物など分野を決めた方がいいでしょう。
 あだ名の発表は1回きりで、「忘れたから教えて」と聞かれても答える必要はありません。
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として均等に配り、人数によって余った札は予備札として脇に置いておきます。

遊び方
各自きちんと配られた札をそろえて裏向きのまま手札として自分の前に置いて、一斉にかけ声をあげて、手札の一番上の札を1枚、手札の隣に表向きに置きます。
一斉に札を開いたところで、同じ数の札を出した者がいたら、あだ名を3回言います。
相手より早くあだ名を言った者が勝ちで、相手の開いた札を全て取り、裏向きにして手札の一番下に入れます。
開く手札がなくなったら、開いた札を裏向きにして、よく切り混ぜて使います。
数が同じでないのにあだ名を言ったり、間違えて言ったりした者は、開いた札全てと手札1枚を言われた者に渡さなければなりません。
2人以上が忘れたり間違えたりしたら引き分けで、罰として1枚ずつ札を出し、次の勝者がそれらを取ります。
一番先に手札がなくなった者は、予備札を親からもらいますが、2人以上の時はじゃんけんで決めます。
予備札もない時点で、手札がなくなった者から順に抜けていって、54枚の札全てを取って優勝するまで続けますが、誰かが一番先に手札がなくなった時点で終えてもかまいません。
誰かが一番先に手札がなくなった時点で終える時は、残った手札と開いた手札を合わせて、一番枚数の多い者が優勝です。

ひとこと
 長くて、覚えにくいあだ名を付けることが決め手で、他人のあだ名もしっかり覚えておきましょう。
 手札を開くときは、自分が出した札の数をよく覚えながら、相手の出す札の数を見て、手札を多く開いている者に狙いを付けましょう。

7 4枚揃え(ノーカード)

概要  誰がどの数札を持っていて、どの組を作ろうとしているのかを推理して、自分の欲しい相手の手札を取り上げていき、同じ数札4枚1組を集めていきます。魚を釣り上げたり、作家が原稿を集めたりする様に似ているので、「魚釣り」や「作家」などの別名もあります。
人数 3〜8人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚
配り方 先に何回戦やるかを決めておいて、親は札をよく切り混ぜて、他の誰かに分け替えてもらい、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

遊び方
自分の手札を見て、同じ数札が4枚揃っていたら、表向きにして自分の前に出しておきます。
みんなが同じ数札4枚1組を手札から出し終わったら、親の左手隣から、自分が揃えたい数札を持っていそうな者を選び、求めていきますが、自分が持っていない数札は求められません。
求められたら、求めた者の数札を持っている分だけ渡します。
欲しい札を得て、4枚1組が揃ったら、場に出して、相手に関係なく自分の持っている数札を続けて求められます。
求められた札がなく「持っていません」などと言われたら、今度はその者の左手隣が求めていきます。
途中、手札がなくなったら、遊びから抜けて、みんなの手札がなくなるまで待ちます。
みんなの手札がなくなったら終わりで、集めた組数の多い者が勝ち、何回戦かやって、総合点を付けます。

ひとこと
 誰がどんな札を求めたのかをしっかりよく覚えておきましょう。その札は相手が必ず持っていますし、自分が持っているときに数札を揃えるチャンスにもなります。
 自分が枚数を多く持っている札は、みんなに知られないように求めていきましょう。求めるのにしくじると、みんなに知られてしまい、逆に取られる危険があるのです。

8 51

概要  5枚の手札を同じ形に揃えて、最高の51点に近い点数を取っていく、勘と度胸が鍵になる遊びです。
人数 3〜5人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、1枚ずつ手札として裏向き、一回りしたら場に1枚表向きに……これを5回繰り返して場札と1人分の手札を5枚ずつにして、残りを山札として場札のそばに置きます。

点数
ジョーカー
(どの形にも使える)
Aを持っていない 11点
Aは持っているが、10点札は持っていない 10点
Aも10点札も持っている 0点
11点
絵札(K、Q、J)、10 10点
数札(2〜9) その数

遊び方
手札を見て、どの形を集めるかを決めます。
まず親の左手隣から手札の中でいらない1枚と必要な1枚を取り替えます。
2回り目から、場に欲しい札がなければ、それまでの場札を捨て札として脇に流し、山札から5枚開いて新しい場札にしますが、2回続けては流せません。
途中、場札が手札より良さそうだと思ったら、5枚全てを取り替えられます。
山札がなくなったら、親がこれまでの捨て札をよく切り混ぜて、また山札にします。
自分の手札が5枚とも同じ形になり、かつ合計点数が41点以上になったら、「王手」とかけて、一回りした後、「王手」をかけた者の前で終わりますが、途中でパスも出来ます。
自分の手札が5枚とも同じ形になり、かつ合計点数が最高の51点になったら、「上がり」とかけて、この場で終わります。
終わったら、みんなの手札を開いて点数を見せ合います。
他の形の札があったり、「王手」をかけた者より点数の多い者がいたら0点になり、点数の一番多い者が勝ちになります。

ひとこと
 他の者と集める形がかち合わないように、別のものを集めましょう。
 また、ジョーカーはどの形にも使えますので、場にAとジョーカーが出たら、Aよりジョーカーを取りましょう。Aを取るとジョーカーの点数が下がってしまうからです。

9 ジャックたたき

概要  鍵になるジャック(J)が現れるのを見逃さず、出たらすぐにたたきます。一番先にたたいた者は、それまで場に出ていた札を全てもらえます。
 チャンスは4回で、最後に全ての札を取った者が勝ち。
人数 2〜8人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

遊び方
各自配られた札をきちんとそろえて、裏向きのまま手札として自分の前に置きます。
まず、親の左手隣から順に、一番上の札1枚を裏向きのまま場の真ん中に出したあと、表に返して手を離し、次々と前に出た札の上に重ねていきます。
場の真ん中にJが出たら、素早くそのJを手でたたきますが、出した者は、札から手を離し、出した手でたたきます。
2人以上たたいたら、下になっている者の勝ちで、勝った者は場に出ている札全てを裏向きに自分の手札の下に入れます。
間違えてJ以外の札をたたいた者は、罰として自分の手札を1枚たたかれた札を出した者に渡します。
手札がなくなったら、次にJの札が出るまで待ち、Jが出たら素早くたたきますが、たたき遅れたら失格で、遊びから抜けていきます。
失格者が増えて、1人で全ての札を取ったら終わりで、その者の勝ちです。

ひとこと
 この遊びは、集中力と反射神経が必要で、こういうところは「うすのろ」の小物の取り合いと似ています。ただ、「うすのろ」は一番遅れた者が負けなのに対し、この遊びは、一番早くたたいた者が勝つという点で違いがあります。

10 うすのろまむし

概要  4枚の手札を1枚ずつ取り替えて、同じ札を4枚揃えたら勝ちですが、そればかりに熱中して気を取られていると、他が揃っているのに気づかず、「うすのろまむし」になる、相手のスキを突く遊びです。
 もとは、4枚揃ったところで鼻を押すところからPig(ブタ)とつけられ、鼻を押すブタの鼻みたいになり、欧米でブタを「うつけ、たわけ」という意味で使うことがあるからです。
人数 3〜13人、特に3〜6人
使う札 同じ数札4枚を人数分で、数は何でも
小道具 人数分より1つ少ない小物
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として4枚配ります。

遊び方
4枚の手札のうち、いらない札を裏に1枚、回す方の手に、残り3枚をもう片方に持ち、かけ声をあげて、回す方の隣に渡していきます。
次のかけ声の前に、隣から来た札を大急ぎで自分の手札の中に加え、次の捨て札を決めます。
こうして手札を取り替えていき、4枚の同じ数札が揃ったら、手札を裏向きに置き、小物を1個そっと何気なく手で取ります。
それを見たらもう待ったなしで、数札が揃っていなくても、気づいたら負けずに小物をみんな一斉に取ります。
一番遅く気づいた者は、取る小物が1個足りないので負けになり、「うすのろまむし」の1字を取って、「う」になります。
そしてまた、手札を配り直して、2回目に入ります。
同じ者が2回小物を取れないと、「うすのろまむし」の2字を取って、「うす」に、取れないごとに1文字ずつ増やしていきます。
自分より負け数の多い者と話をすると、自分も同じ負け数になりますが、同じ負け数の相手となら大丈夫です。
「うすのろまむ」があと1回小物を取れずに、「うすのろまむし」となった者が出てきたら終わりで、その者が一番負けになり、歌うなどの罰ゲームをします。

ひとこと
 いらない札を素早く出すためには、揃える札と捨てる札を整理しておいて、4枚揃ったかどうかよく見ることです。
 絶えず他の者の動きを注意してよく見ること。札を集めて揃えることばかりに夢中になっていると、小物が取れなくなって「うすのろまむし」になります。つまり、4枚揃えなくても、小物さえ取れれば負けにならないのです。

11 ブタのしっぽ

概要  台札と同じ数または形の札を出さないよう、ブタのしっぽのように札を丸く並べていきますが、出たら大変、ブタのしっぽを全て取らされます!
 山札をめくる順番と「ツキ」が鍵になる、ハラハラ、どきどきのスリルたっぷりの遊びです。
人数 3〜10人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、52枚全てを山札として場の真ん中に置きます。

遊び方
親の左手隣から山札の一番上の札を開いて、台札として山札のそばに置きます。
そのまた左手隣が1枚目の札と半分重なるように置き、左手隣回りに、山札を取り巻くように丸く並べていきます。
もし、自分で開いた札が前の者が出した札と同じ数か形だったら、場に出ている札を手札として全て取らされ、順番が回ってきたら、手札の中から、安全な札を場に出します。
山札がなくなったら終わりで、最後の1枚で取らされなかったらその者が優勝で、取らされたときは手札のなかった、あるいは一番少なかった者が優勝になります。

ひとこと
 相手がどの札を取らされたかを覚えておいて、相手の手札を増やさせる意地悪作戦もできます。つまり、相手がどの手札を出しても取らされる台札を出すのです。つまり、同じ数あるいは形の札ばかり持って意地悪作戦に掛からないように手札を出していきましょう。  

12 マッギン
  Maggin


概要 自分の手札を他の者の捨て札に付けたりして、早く手札と付け札を出し切っていきます。つながる札を出していく点では、前項の早つなげと似通っていますが、急いで札を出していくこともありません。
人数 3〜7人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配り、配られた札をきちんとそろえて、裏向きのまま手札として自分の前に置きます。

遊び方
親の左手隣から、手札の1番上の札を開いて、表向きに捨て札として手札の前に置きます。
順番にめくっていって、Aが出たら場の真ん中に置いて、また手札を1枚開きます。
山札を開いて、Aから順に続く同じ形の札が出たら、次々と積んでいき、また手札を1枚開きます。
山札を開いて、他の者の一番上の捨て札に続けられるときは、形に関係なく積め、2カ所以上積めれば、自分の右手隣に近い方に積みますが、このときは次の者の番になります。
もっとも、積めない札は密かに積めますが、わざと積んだり間違えて積んだ者を見つけたら、「マッギン」と言います。
「マッギン」と言った者は、自分の捨て札の底にある札を1枚、言われた者の手札の底に裏向きにして渡しますが、2人以上の時は先に言った者が、同時の時はじゃんけんで決めます。
手札がなくなったら、自分の番の時に、捨て札をよく切り混ぜてまた手札にします。
こうして手札を開いていって、捨て札を次々と積んでいき、手札も捨て札も早く出し切った者が勝ちです。

ひとこと
 積めない札を密かに積むスリルがありますが、「マッギン」を食らうと札を1枚増やされるので、食らわないように相手の注意をそらして、そのすきに積んで大騒ぎということもあります。

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