中級編

目次
超富豪
あと1枚(ページワン)
8(エイト)
猫の目
カエル
ハート
ナポレオン
ジャックと2と10(ツーテンジャック)
織田信長

1 超富豪

概要 前の者が出した札より強い札を次々と手札から出していって、手札を早く出し切っていくのが目的で、その目的を一番早く果たした者が、いろいろな点で有利に進められます。革命など、そのオリジナルルールは数知れません。
人数 2〜15人、特に5、6人
使う札 2〜7人の時はジョーカーを2枚入れた54枚。ただし、2、3人の時は札を赤と黒の2組に分けて、ジョーカーを1枚ずつ入れた27枚を交互に使う。8〜15人の時はジョーカーを4枚入れた2組108枚
札の強さ 形に関係なく、ジョーカー→2→A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。

人数と階級
階級 上位 平民 下位
超富豪 大富豪 富豪 貧民 大貧民 超貧民
点数 +3点 +2点 +1点 0点 −1点 −2点 −3点
2人 0人 0人 1人 0人 1人 0人 0人
3人 1人
4人 1人 0人 1人
5人 1人
6人 2人
7人 3人
8人 2人 2人 2人
9人 3人
10人 2人 2人 2人
11人 3人
12人 1人 2人 1人
13人 3人
14人 2人 2人 2人
15人 3人

遊び方
まず親が自分の手札から、なるべく弱い札を台札に選んで、場に出しますが、同じ数札があれば何枚でも出せますし、1枚だけでも出せます。
台札が出たら、親の左手隣から順に、次々と台札より強い札を、その枚数分だけ場に出していきます。
強い札を出せなかったり、持っていても出したくないときは、何回でもパスが出来ます。
自分が出した以上に強い札が出なかったり、ジョーカーが出たら、出した者が勝ちで、これまでに出た台札を片づけて、新しい台札を出していきます。
なるべく早く手札を出し切るように工夫しながら進めていき、1人だけを残してみんなの手札を出し切ったら終わりで、一番早く手札を出し切った者から、人数分に合わせて超富豪、大富豪、富豪、平民、貧民、大貧民、超貧民となります。
2回戦からは、1位以外は、右手隣から順に、前回の順位通りに並んで座り、びりになった者が1位の左手隣に来るようにします。
びりになった者が札をよく切り混ぜて、左手隣から順に、裏向きに1枚ずつ手札として全て配ります。
配り終わったら、超貧民は自分の手札の中から、最も強い札を3枚選んで、裏向きにして超富豪に渡し、代わりに超富豪は自分の手札の中で弱くて要らない札を3枚超貧民に渡します。
同じようにして大富豪と大貧民は2枚、富豪と貧民は1枚、札を取り替えますが、平民は札を取り替えません。
10 8人以上の時、同じ階級が2人いるときは、上位階級の上の方と下位階級の下の方、上位階級の下の方と下位階級の上の方が札を取り替えます(例:8人で行うときは、2位の富豪と7位の貧民、3位の富豪と6位の貧民の間で札を取り替える)。
11 札の取り替えが終わったら、びりになった者が初めに台札を出して、2から始めていきます。
12 こうして10回戦ほど続けて、合計点数から順位を競います。

ひとこと
 2、3枚揃いの札は、たとえ弱くても1組にまとめて出して、相手を止めていきましょう。特にジョーカーや2といった強い札の数枚揃いは、出た札を覚えておいて、必ず勝てるというときに出すべきです。
また、このような強い札は、終わりに近づいた時に出しますが、2は、ジョーカー出てしまうまで出すのを控えましょう。

2 あと1枚(ページワン)
  Page One


概要 これは知名度の高さから、家族向けの初級編に入れようと筆者は考えたのですが、相手の札を読む推理力と駆け引きが必要なので、敢えてこの中級編に入れました。4枚の手札から1枚ずつ、場にある台札と同じ形の札を出していき、誰よりも早く出し切ることが目的で、自分の番で残りの手札が1枚になったら、必ず「ページワン」と言います。
人数 2〜8人、特に3〜7人
使う札ジョーカーを2枚入れた54枚
札の強さ ジョーカー→A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2。ジョーカーはどの形にも使えるが、場に出せるのは1枚だけで、最後に上がるときにも使えない
点数手札の枚数分で、1枚につき−1点
配り方 親は札をよく切り混ぜて、他の誰かに分け替えてもらってから、裏向きに1枚ずつ、親の左手隣に5枚、他の者に4枚、手札として配り、残りは裏向きに山札として場の真ん中に置きます。

遊び方
親の左手隣は、同じ形の札を2枚表向きに出して台札にしますが、ジョーカーは1枚しか出せません。
台札を出した者の左手隣から順に、台札と同じ形の札があれば、山札からめくらないで手札から表向きに自分の前に出していきます。
もし台札と同じ形の札がなければ、出てくるまで山札の一番上から1枚ずつ取って手札に加えていき、同じ形の札が出たら、それを場に出します。
こうしてみんなが手札を1枚ずつ出していって、これまで一番強い札を出した者が勝ちで、これらの札を捨て札として裏向きに脇にどけて、手札のどれか1枚を台札として場に出します。
山札がなくなったら、親が捨て札をよく切り混ぜてまた山札にしますが、捨て札もないときは、山札から取っている者は、その場に出ている札を自分の手札に加え、それまでに一番強い札を出した者が新たに台札を出します。
自分の手札が2枚になって、ジョーカー以外の1枚を残して場に出せるときは、「ページワン」と言って知らせますが、言い忘れると、罰として山札から4枚取らされます。
最後の1枚が場に出せるときは、「ストップ」と言って知らせますが、言い忘れると、罰として山札から5枚取らされます。
「ストップ」がかかったら終わりで、その者が勝ち、他の者は、手札の枚数がマイナス点として数えられます。

ひとこと
 トランプの形は4つありますので、初めに親の左手隣に配られた5枚の手札の中には、必ず同じ形の札が少なくとも2枚はあります。1枚ずつしかない事もありますが、これはジョーカーが入っているからで、そのジョーカーと他のどれか1枚を出せばよいのです。
 また、誰がどの台札のときに山札から取ったかを覚えておいて、その弱点を突きましょう。
 手札が少なくなったら強い札を、特に「ページワン」をかけるときには、ジョーカーやAなどの強い札を出して最後の台札を出せるようにしましょう。これは裏を返せば、それ以上に強い札を出して台札を出させないようにして、残りの手札の形とは違う台札を出して、山札から取らせるようにします。
 この遊びは、手札が少なくなると、同じ形の札がなくなるところが面白いんですね。

3 8(エイト)

概要  前の人が出した札と同じ数か形を出していって、手札を早く出し切ることが目当てです。ここで鍵になる札はずばり、何にでも使える8の札で、8の札をうまく使い、点数の高い札を早めに出していきましょう。前述した「あと1枚」に似ています。
人数 2〜4人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚。
配り方 親は札をよく切り混ぜて、他の誰かに分け替えてもらってから、裏向きに1枚ずつ、2人の時は7枚、3、4人の時は5枚ずつ、手札として配り、残りは裏向きに山札として場の真ん中に、山札から一番上の1枚を開いて台札として山札の隣に置きます。

点数
1点
絵札(K、Q、J) 20点
50点
数札(2〜7、9、10) その数

遊び方
親の左手隣から順に、台札と同じ形か数の札を出して、台札の上に次々と重ねていきます。
台札と同じ形か数の札を持っていないときは、出てくるまで山札の一番上から1枚ずつ取って手札に加えていき、同じ形か数の札が出たら、それを場に出します。
8は、どの札にも乗せられ、出した後で、次に続ける形を決められます。
山札がなくなって、手札から出せないときはパスをします。
誰かが手札を出しきったら終わりで、その者が0点、他の者は札の点数がマイナス点になります。

ひとこと
 これまでに出ていた形の札を覚えておいて、8を出す時にその形を決めて相手に山札を取らせますが、早過ぎても意味がなく、大切にし過ぎても先に出し切られたら大損失です。
 また、最後まで点数の高い札を持つと、その分高くなって不利になりますので、早めに出しましょう。

4 猫の目

概要 「あと1枚」や「8」に似ていますが、台札が猫の目のように変わる上に、台札で順番も変化するところが「8」と異なります。勘で数か形のどちらかを考えて出していきます。絵札などの大きな札を出すと、「ドボン」という逆転劇もあります。
人数 3〜8人、特に3〜7人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
配り方 親はよく切り混ぜた札を、裏向きに1枚ずつ、みんなに手札として5枚配り、残りは裏向きに山札として場の真ん中に置き、山札から1枚開いて台札として表に向けます。

役割と点数
2以外の台札に乗せられ、次に出すべき形を決める 5点
ジョーカー 台札に関係なく乗せられ、次に出すべき形を決めるとともに、次の者に山札から4枚取らせる
2があれば出し、なければ山札から2枚取る。2が2枚以上続いたら、4枚、6枚、8枚取らされる 3点
3、J 順番を1人飛ばす 2点
9、Q 順番を逆にする
A、K、10、7〜4 なし 1点
※ジョーカーと2は、1枚で2倍、2枚で4倍と、1枚ごとに6倍、8倍、10倍、12倍と負の点数が倍増しになる。
※札の役割を無視して台札を出したり、山札から取ると、罰として山札から3枚取らされる。

手札の数
数札 その数
11
12
13
ジョーカー

遊び方
開かれた台札の数が、5枚の手札の数を足したものか、同じ数札が3枚あったら、「ドボン」をかけられます(場にドボン)。
「ドボン」がかからなかったら、親の左手隣から順に、台札と同じ形か数の札を出して、台札の上に次々と重ねていきます。
台札と同じ形か数の札を持っていないときは、山札の一番上から1枚取って、たとえそれが出せる札であっても、場には出さないで手札に加えます。
山札がなくなったら、親が台札の一番上を残して、よく切り混ぜてまた山札にします。
自分の手札が2枚になって、8またはジョーカー以外の1枚を残して場に出せるときは、「ラストワン」と言って知らせますが、言い忘れると、罰として山札から5枚取らされます。
「ラストワン」をかけた者が、最後の1枚の手札を台札の上に出せたら終わりです。
台札の数が、手札の数を足したものか、同じ数札が3枚ある時は、順番に関係なく「ドボン」をかけて、終わりになりますが、2人以上が同時にかかったときは、親が強く、親の左手隣に近いほど強くなります。
手札を残した者は、その点数を負の点数として、上がった者はその負の点数の合計を正の点数とします。
ドボン(場にドボンは別)を食らった者は、ドボンをかけた者の手札をもらい、その手札と自分の手札の点数を加えて、2倍したものが負の点数として、ドボンをかけた者の正の点数とします。

ひとこと
 「8」のひとことと似ますが、ここでもやはり8の札をうまく使うことで自分の手札を増やさないようにしましょう。
 また、場に出ていた札はしっかりと覚えておいて、ドボンを食らわないようにします。相手の手札の枚数が少なくなると、ドボンを食らいやすいので、絵札などを出すときは特に気をつけましょう。

5 カエル

概要  点数の高い札を多く集めて、その合計点数を競う遊びです。点数をよく覚えておいて、高い札が出たら必ず取っていきます。ただしSJは10点減らされるので気を付けましょう。
人数 3〜5人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚。ただし、4人の時は2を2枚、5人時は2を4枚抜く
札の強さ 台札のA→K→Q……3→2→台札と違う形の札全て
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ、3人の時は13枚、4人の時は10枚、5人の時は8枚ずつ、手札として配り、残りは裏向きにカエルという山札として場の真ん中に置きます。

点数
10 10点
5点
4点
3点
2点
SJ以外のJ 1点
SJ −10点
その他 0点

遊び方
親の左手隣から、どれか1枚を手札から台札として場に出し、台札と同じ形の札を次々と出していきますが、なくてもどれか1枚を出します。
一番強い札を出した者が勝ちで、場に出ている札とカエルの一番上の札を1枚取って、裏向きにして自分の前に置きます。
次はその左手隣が台札を出していって、同じように遊びを進めていき、みんなの手札がなくなったら終わりで、取った札の点数が高い者が勝ちです。

ひとこと
台札がでたら、みんなもそれと同じ形の札を出して勝負するので、「トリック系ゲーム」と呼ばれていますが、その場で勝った者が、カエルという山札を取りながらも手札に加えない事や、次の台札を出すのが勝った者の左手隣という所では、慣れないうちはうまくこなせないかもしれません。また、トランプ遊びの多くは「先に上がった者の勝ち」というものが多いと思われますが、「トリック系ゲーム」の方がかなり多いのです。

6 ハート

概要 トランプの恋占いなどでは、大概ハートの札は「福の札」ですが、ここではハートは「災いの札」として、取ると後でチップを取られて負けてしまう、はらはらどきどきのスリル満載です。
人数 3〜6人、特に4人
使う札 3人 ジョーカーとC2を抜いた51枚
4人 ジョーカーを抜いた52枚
5人 ジョーカーとC2D2を抜いた50枚
6人 ジョーカーと4枚の2を抜いた48枚
札の強さ 台札のA→K→Q……3→2→台札と違う形の札全て
配り方 親は札をよく切り混ぜて、他の誰かに分け替えてもらってから、裏向きに1枚ずつ手札として全て配り、誰にも見られないように広げて持ちます。

遊び方
親の左手隣から、どれか1枚を手札から台札として場に出し、台札と同じ形の札を次々と出していきますが、なくてもどれか1枚を出します。
一番強い札を出した者が勝ちで、場に出ている札を取って、裏向きにして自分の前に置き、次の台札を出します。
みんなの手札がなくなったら終わりで、取ったの枚数を調べて、その枚数分だけチップを出します。
を持っていない者が勝ちで、場のチップをもらいますが、2人以上なら分け合って、余りは次に回します。
みんながを持っていたら、出したチップを次に回して、次に勝った者がまとめて取ります。
親の左手隣が次の親になります。

ひとこと
場の札、特にを取らないようにするには、強い札を早く出すだけでなく、自分が台札を出したい時に強い札を使うことも考え、弱い札は後で出すようにしましょう。台札と同じ形の手札がないときが手札のを捨てる好機です。

7 ナポレオン

概要 ナポレオンを宣言した者に対し、他のみんなの協力で、連合軍としてナポレオンを勝たせないように妨害して競い合います。何組札を取れるかの手札の読みが鍵で、難しそうに見えて、やってみると楽しくて簡単です。
人数 2〜6人
使う札 ジョーカーを抜いた52枚
小道具 同じ数のチップか代わりの物を人数分
札の強さ 切り札のA→K→Q……3→2→台札のA→K→Q……3→2→その他
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ、手札として5枚配り、残りは脇にどけて使いません。

遊び方
配られた手札を見て、どの形を切り札にして、何組取れるかを考えて、親の左手隣から最低でも2組以上宣言しますが、取れそうにないときはパスをします。
一番多く宣言した者はナポレオンとなり、他の者は連合軍として、協力でナポレオンに宣言組数を取らせないようにします。
ナポレオンはどれか1枚を手札から台札として場に出し、その台札が切り札となります。
次はナポレオンの左手隣から、台札と同じ形の札を次々と出していきますが、なくてもどれか1枚を出します。
一番強い札を出した者が勝ちで、場に出ている札を1組として取って、裏向きにして自分の前に置きます。
次は取った者が台札を出していって、ナポレオンか連合軍が、ナポレオンの宣言した組数を取ったら終わりで、得点を計算します。
ナポレオンが宣言通りに取ったときは、連合軍は各自その宣言組数分のチップを払い、5組全て宣言したときは、2倍の10個ずつ払います。
ナポレオンが宣言通りに取れなかったときは、連合軍に、その宣言組数分のチップをそれぞれに払い、5組全て宣言していたときは、2倍の10個ずつ払います。

ひとこと
トランプゲームの本をひもとくと、一口に「ナポレオン」といっても、多くのやり方が見受けられますが、ここで紹介した「ナポレオン」がヨーロッパで広く行われている正統派で、彼が舞台にしていたヨーロッパにふさわしいといえるでしょう。

8 ジャックと2と10(ツーテンジャック)

概要 決められた切り札を使って、正の点数をなるべく取っていって、合計点数を競います。このやり方から派生したものが多いのも特徴といえます。
人数 2〜5人
使う札 2、3人 ジョーカーを2枚入れた54枚
4人 ジョーカーを2枚入れて、切り札のを抜いた52枚
5人 ジョーカーを2枚入れて、4枚のを抜いた50枚
切り札 1本目から順に、の3本で1回戦
札の強さ SA→揃いの2(セイム・トゥー。場に出た札が全て同じ形の時に出た2)→切り札のA→K→Q……3→2→台札のA→K→Q……3→2→その他(台札でないジョーカーも含む)
ジョーカー 台札の時は、切り札請求として、他の者は切り札を出さなければならない。強さはSAに次ぐが、台札でないときに使っても勝ちにはならない
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ、手札として4枚配り、残りは一番上の1枚だけ裏向きに、山札として場の真ん中に置きます。

点数
切り札 切り札以外
A、K、Q +5点 +1点 −5点
J、10 +10点 −10点
0点
0点
その他 0点

遊び方
親は、ジョーカー以外の1枚を手札から台札として場に出し、台札と同じ形の札を次々と出していきますが、なくてもどれか1枚を出します。
初めの一回りは切り札・ジョーカーの切り札請求・揃いの2は効きません。
一番強い札を出した者が勝ちで、場に出ている札を取って、0点の札は脇にどけ、その者から順に山札から1枚ずつ取って、手札を4枚にしておきます。
山札がなくなったら、手札だけで続けて、その手札もなくなったら終わりです。
集めた手札の合計点数を数えて、記録しておき、3本目まで行って、合計点数の多い者が勝ちです。

ひとこと
 台札と同じ形の札がないときは、負の点数札であるの札を出して、他の者に取らせていくのがこつです。
 絵札(JQK)の取り合いで勝負する「絵取り」や、黒い札()が負の点数になる「ダブルマイナス」もありますが、点数の付け方が違うだけで、やり方は大体同じです。

「ダブルマイナス」の点数
  切り札 切り札以外 負の点数
1本目
2本目
点数 +5点 +1点 −15点 −5点
K、Q −5点
J、10 +10点 −10点
0点
その他 0点

9 織田信長

概要 ナポレオンとも呼ばれていますが、日本で作られたもので、7番で説明したものとの混同を避けるために、日本的な「織田信長」に改称しました。
信長&徳川家康と信長包囲網に分かれて、A、K、Q、J、10の20枚を取り合って、多く取った組が勝ちです。
人数 4〜7人、特に4〜6人
使う札 ジョーカーを2枚入れた54枚
抜く札 4人 切り札の4と5の2枚(52枚)
5人 4の札4枚(50枚)
6人 なし(54枚)
7人 4の札4枚と切り札の5の5枚(49枚)
特殊札 ジョーカー 台札の時は切り札請求で、揃いの2を崩すが、台札でないと最弱になる
揃いの2
(セイム・トゥー)
場に出た札が全て同じ形の時に出た2
正ジャック 切り札のJ
裏ジャック 切り札と同じ色のJで、切り札がのときは
正クィーン 切り札のQで、SAとともに出たときに、SAに勝つ
裏クィーン 切り札と同じ色のQで、正ジャックとともに出たときに、正ジャックに勝つ
S3 ジョーカー請求で、ジョーカーを持っていたら出し、その場で強い札を出した者が勝ち
札の強さ SA→台札のジョーカーまたは揃いの2→正ジャック→裏ジャック→切り札のA→K→Q→10……3→2→台札のA→K→Q……3→2→その他(台札でないジョーカーも含む)
配り方 親は札をよく切り混ぜて、裏向きに1枚ずつ手札として配り、残りは裏向きに山札として場に並べます。
4人 1人12枚、山札5枚
5人 1人10枚、山札3枚
6人 1人8枚、山札なし
7人 1人7枚、山札5枚

遊び方
配られた手札を見て、Aと10以上の札を何枚取れるか、自分で決められる切り札を考えますが、切り札は同じ形で、強い札が何枚か揃っているものにします。
親の左手隣から、切り札と取れる枚数を宣言しますが、前の者より多く取れそうにないときや、無理して信長になりたくなければパスをします。
一番枚数を多く宣言した者が信長に、宣言した形が切り札になりますが、2人以上が同じ枚数を宣言した時は、の順の強さで信長を決めます。
信長は、自分が手札にない強い札を持っている者を、味方の徳川家康として指名し、家康に指名されたら、その強い札を出すまでは、黙って信長と協力します。
抜く札を持っている者は、信長から順に、持っている枚数分だけ交換しますが、4人の時は交換した後、残った山札のうちどれか1枚を手札に加えます。
信長から、ジョーカー以外の1枚を手札から台札として場に出し、台札と同じ形の札を次々と出していきますが、なくてもどれか1枚を出します。
一番強い札を出した者が勝ちで、Aと10以上の札があれば表向きに自分の前に並べて、残りは脇にどけますが、1周目だけは、特殊札や切り札が効かず、普通の数札として扱われます。
こうしてみんなの手札を全て出し終えたら終わりで、信長と家康が取った札の合計枚数が信長の言った枚数に達したら信長&家康の勝ちで、言った枚数より少なければ信長包囲網の勝ちです。

ひとこと
家康は、信長が強い札を出したときは、なるべく自分の手札にあるAと10以上の札を付けて信長に取らせようとしますが、自分が家康だと信長に合図して知らせてはいけません。信長包囲網に警戒されて信長&家康が不利にならないように、信長が指名した札を出すまでは、信長包囲網に悟られないようにしましょう。
 切り札をうまく使うには、切り札以外の札を早めに使い切っておいて、どの台札でも切り札を出せるようにしますが、まだ出ていない特殊札にも気を付けましょう。
 この遊びは、数知れない独自のルールがあります。例えば、「20枚全てを取る」と宣言しないで信長と家康の2人で20枚全てを取ると「本能寺の変」が起きて負けになります。

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