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ドリフ

このページはドリフとそのコントについて紹介しています。

 ドリフターズ(以下ドリフ、メンバー:いかりや長介、高木ブー、仲本工事、加藤茶、荒井注(昭和49年、志村けんと交代)は、昭和40年代から現在に至るまで音楽やお笑い活動を続けているグル−プです。
 かつては映画にグループで出演したこともありましたが、何と言ってもテレビ番組が有名で、TBS系「8時だよ全員集合」、昭和50年代からフジ系「火曜ワイドスペシャル:ドリフ大爆笑」などが放映、TBS系から「とべ! 孫悟空」がドリフをモデルとしてアニメ化されるなど、日本中の笑い心をくすぐり、特に1980年代はフジ系「オレたちひょうきん族(明石家さんまやビートたけしらが出演)」と土曜8時台のお笑い番組の双璧をなしました。
 しかし、これらの番組が下品な内容から、PTAに「俗悪番組」とレッテルを貼られてしまい、昭和60年に「8時だよ全員集合」が終わり、代わって「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「加トケンテレビバスターズ」が放映されながらも下品なイメージは拭えず、メンバーの高齢もあってドリフの人気は斜陽化、平成9年の「火曜ワイドスペシャル」の終了で人気は下がりましたが、今でも私たちの笑い心に深く刻まれています。

ドリフのコントについて

 ドリフのコントを語るには、「8時だよ!全員集合」「ドリフ大爆笑」抜きには考えられません。前者のメインは、やはり前半のコントで、母親、屋敷への潜入、仕事、教室、戦闘など、種類は数知れません。また、後者もスキット形式のコントがウリで、いろいろなキャラクターを輩出しました。

1 8時だよ!全員集合

 さて、「8時だよ!全員集合」の前半のコントで、花形といえるのは、教室もので、先生役のいかりやと生徒達のやりとりがウリでした。最初にいかりやが黄色いメガホンを持って観客に挨拶をします。そして、アイドル達がセーラー服を着た女子生徒として教室に入ってきます。すると、授業開始のベルが鳴って、男子生徒の仲本、高木、加藤、志村の4人が遅刻します(ときどき、田原俊彦などの当時の男性アイドルが登場したことがありました)。いかりやは怒って、1人ずつメガホンでたたきます。
 そして、日直の朝礼ですが、この時は大概志村がやりました。しかし、彼はまじめにやりません。
 そして授業が始まりますが、授業内容の多くは先生との問答形式でした。女子生徒は間違えることがままあっても、正解を答えます。しかし、男子生徒は、ふざけて答えるばかりで、いかりやがメガホンでツッコミをかまします。志村も罵倒でツッコミます。
 教室ものでやったボケをかいつまんでみました。

入室時

・入室してくるやわーわー騒いで大きなボールを投げつける
・仲本が遅刻をして謝るときに「先生、今後遅刻は二度としません」と言っておいて、「3度します」と言う。
・志村が入室するとき、赤ちょうちんのつもりで、いかりやに「親父、酒くれ」と言う。
・いかりやが仲本を追いかけている間に、志村が入って教壇に立ち、「今日の1時間目は保健体育、男と女の体の違い……」と勝手に授業を始める。


日直の朝礼

・志村がすぐ後ろの仲本に「仲本君じゃない?」と尋ね、仲本、加藤、高木、加藤と次々と尋ね、仲本が「志村君じゃない?」と尋ねると志村が「そうです」と答える。
・志村が合図するごとにみんなでポーズを取る。
・「着席」のつもりで「おすわり」「おあずけ」と言う。
・「礼」の後、「はい、今日はここまで解散」と勝手に授業を終える。


英語

一週間
 日曜日(Sunday)
 ・仲本:明日
 ・志村:お休み
 ・加藤:東芝日曜劇場
 月曜日(Monday)
 ・志村:ヨンデー
 火曜日(Tuesday)
 ・志村:チンデー
 水曜日(Wednesday)
 ・加藤:水曜ロードショー
 木曜日(Thursday)
 ・加藤:木曜(目標)1847店!ヒーグチ薬局、はい、そうです
 金曜日(Friday)
 土曜日(Saturday)
 ・志村:キョウデー
 この後、加藤と「キョウデー、ナンデー、天気予報!」とヤンマーの天気予報の替え歌を歌う。

犬(dog)
・加藤:飼ってません
馬(horse)
・仲本:もうしません
・志村:やってません
先生(teacher)
・志村:「嫌いです」「あげっぽい」「ばけもん」
尻(hip)
・加藤:ケツ
・志村:ケツっぺた(っぺたは敬語)

反対語
LEFT(RIGHT)
・志村:クロマティ
COMEの発音(カムが正解):
・高田みづえ:コメ
・志村:「麦」「アワ」「ヒエ」
COME(GO):
・仲本:かまない
・志村:「飲み込む」と「ムカ」

英会話
・その1:加藤×志村
志村「会話」
加藤「会話」
志村「ハーイ、チャ・カトウ?」
加藤「イェーイ、ケン・シムーラ」
志村「ボラギノール?カトチャンペッ?」
加藤「イェース、ミー、カトチャンペッ。ユーアーアデランス?」
志村「アデラーンス?」
加藤「イェース、アデランス。(いかりやを指して)ヒーシームスアデランス」
志村「ひどいアデランス。ドゥーユーノウミー?」
加藤「ドゥーユーノウミー?出かけるときに忘れたよ」
(みんながこけて、いかりやがやってくる)
いかりや「何やってんだ、おまえ達は。そういう無意味な会話をするんじゃない、お前らは、謝れ、馬鹿者が!」
加藤・志村「(手をつないで)サントリーペンギンズバ〜」
・その2:田原×志村
2人が「ハロー」を連発するが、投げキスから、胸を触ったり、浣腸をしたりとふざけたい放題。

動物の単語
いかりやが単語の発音を教えるときのものです。
が風呂入ってホット”dog”(ドッグ)
が驚きゃ”cat”(キャッと)なる
の呼び鈴”fish”(フィッシュ)ホ〜ン
ワニのお礼は、どうも”aligater”(アリゲータ:ありがとう)
がゴム食ってゴム”horse”(ホース)
アヒルがウンコして”duck”(ダック)スフンド
ブタが肩はって”pig”(ピッグ:ピップ)エレキバン
トラが小便して”tiger”(タイガー:大河)ジャー
ここで、いかりやは「この英語、正しいと思う?」と訊くと、みんなは「思わねーよ!」「思わなーい」といかりやに物を投げつけてきました。


算数

応用問題
1:「リンゴが5つあります。このうち2つ食べました。さて、残ったリンゴはいくつでしょう?」(3つ)
・仲本:次の日全部食べた
・志村:ジュースにした
・加藤:(「リンゴを二つ食べた」に対し)歯茎から血が出た
・志村がよけたつもりで手を上げるが、いかりやに当てられてしまう。そこで、いかりやが問題を言い直すが、志村が「誰が?」「どこで?」などと余計な質問をする。その後、志村が続けて、「要するにそれは5−2だろ、リンゴがどうのこうの言うから分からないんだよ」と止める。いかりやが「5−2は?」ときくと、志村は「わかりません」と答えてしまう。
2:「1000円で1個100円するリンゴを15個買おうとしています。買えるでしょうか?」
・みんなが「買えなーい」と言ってくる中で、志村が「つまらない質問するな」となじる。いかりやが買えない理由を聞くと、志村は「魚屋に行ったから」と答えた。正解は、「15個買うと1500円するので、500円足りないから」である。

算盤
・仲本:計算する途中、分からなくなって算盤を足で押さえながらローラースケートにする
・高木:いかりやに当てられても黙ったままで、いかりやにメガホンでツッコまれる
・加藤:大声で手を上げるも、「分かりません」と答える
・志村:すぐ前のいかりやの股間を、玉のつもりで指で弾く


国語

作文
・加藤:作文・3年4組加藤茶。(開いたノートで顔を覆い)僕は作文をまだ書いていない。どうしたらええのだろう。もう時間がないのに。5、4、3、2、1、デーン!(ノートを下に動かす)
いかりや:それでごまかすんじゃない、ばかものが!

漢字の偏
「馬金玉食」(うまへん、かねへん、たまへん、しょくへん)とある偏の列を答えるときに
・志村:うまきんたまくう

俳句(穴埋め問題)
1「我と来て遊べや〜のないすずめ」(正解は親)
・仲本:「我と来て遊べやお通じのないすずめ」
・加藤:「我と来て遊べやお金のないすずめ」
・志村:「我と来て遊べや顔のないすずめ」「我と来て遊べや玉のないすずめ」
2「やれ打つな蠅が手をする〜をする」(正解は足)
・仲本:「やれ打つな蠅が手をするごまをする」(加藤が「はえってのは関西弁だよ」と言う)
・加藤:「やれ打つな蠅が手をするくしゃみをする」(ここで、加藤が蠅のくしゃみ「くっさめ!くっさめ!」と実演して、志村が「クッサメ、クサメムーチョ〜」とはやすが、いかりやに止められる)
・志村:「やれ打つな蠅が手をするひげをする」
3「すずめの子そこのけそこのけ〜」(正解はお馬が通る)
・加藤:「すずめの子そこのけそこのけあそこの毛」
・志村:「すずめの子そこのけそこのけ縮れっ毛」

ことわざ
 みんなでことわざを読み上げるとき、志村1人が次のようにふざけて答える。その合間にいかりやが「ばらばらだよ」「声をそろえて」と言う。
・犬も歩けば棒に当たる→犬も歩けば猫も歩く
・火のないところに煙は立たぬ→毛のないところにアデランス
・灯台もと暗し→東大もと早稲田
・猫に小判→猫にエレキバン
・能ある鷹は爪を隠す→ノーパン喫茶はもう古い
・光陰矢の如し→肛門屁の出口
・かわいい子には旅をさせよ→かわいい志村に給料上げろ
・一事が万事→いかりやイボ痔
・一石二鳥→いかりやダッチョ
・いつまでもあると思うな親と金→いつまでも元気でいるないかりや長介
・石橋を叩いて渡る→いかりやを叩いて殺せ
最後の「石橋を叩いて渡る」で、いかりやが「ばらばらだよ」というと、みんなで「いかりやを叩いて殺せ」と読み上げ、いかりやは怒って「何だ、この野郎!」と言って終わりました。


音楽

 リコーダーの吹奏で、志村は譜面を無視して伴奏を吹いたり、チャルメラを吹いたりとふざけるが、いかりやに取り上げられると、細いパイプの楽器で吹いて、「うらめしや〜」と怪談調になる。
 また、高木がいかりやに注意されて、加藤が「気が付かなかった」と言うと、高木がリコーダーで加藤を殴った。


その他

・志村が廊下に立たされると、窓越しに腹や半分尻を出したり、お面を付けたり、「ムシムシころころ長介!」と叫んでダッシュと、授業の邪魔のし放題。
・いかりやがこけると、机の天板が外れていかりやの顔に当たる。
・「1」を英語で言うとき、加藤は「ワン!」と犬のように言う。2、3と続けて言うときも「ワン!」と続けて言う。


 教室ものの他にも、前述したように多くのコントがありました。屋敷への潜入ものでは、志村の後ろに幽霊が出てくると、観客席から「シムラ、うしろ!!うしろ!!」と叫び声が飛び交ったものでした。仕事ものでは、新入り役の志村のとんちんかんな行動といかりやチーフや先輩役の加藤達とのやり合いがあったし、母親ものでも、仲本、高木、加藤、志村の兄弟と母親のいかりやとのやり合いがありました。
 他にも、ヒゲダンスや少年少女合唱団など、後半の出し物も見ものでした。特に後者は志村の替え歌や、早口言葉など、今もなお私達の笑い心に深く刻まれているものも少なくありません。
 そして、エンディングでは、「いい湯だな」をBGMに、加藤が観客に「歯を磨けよ」などと呼びかけたりして、終わります。


2 ドリフ大爆笑

 「ドリフ大爆笑」は、フジ系「火曜ワイドスペシャル」内で放映されていた番組で、「8時だよ!全員集合」とはひと味違ったコントから、いかりや、仲本、高木の「雷様」などのキャラクターが生み出されました。この番組のコントは、スキット風に構成されており、当初は5人そろっての出演から、いかりや、仲本、高木と加藤、志村のグループに分かれるようになりましたが、それぞれの持ち味を生かした笑いを量産しました。その中でも、傑作選に入れるべきコントの1つとして、「もしも」シリーズが挙げられます。この「もしも」シリーズは、ある職業に就いた仲本、高木、加藤、志村と相手役のいかりやのやりとりで、いかりやの「だめだこりゃ」で終わるコントです。他に、「雷様」は、いかりや、仲本、高木が雷の鬼のような姿で繰り広げられるコントで、高木の手品などのお笑いがありました。
 他にも、古典ともいえる「宿泊」コントでは、いかりやがみんなに早く寝るように言っておきながら、いかりやの大きないびきに悩むみんなが次々といかりやに殴りつけるというものがありましたし、最近のものでは、「8時だよ!全員集合」の前半コントのリメイク版が放映された事もあります。
 そして、エンディングでは、「いい湯だな」をBGMに、5人が並んで、終わります。
 ここで、面白かったコントの1つ「毒味役」を紹介します。加藤・仲本・志村の3人が毒味役で、高木が殿様役です。中食(昼食)の時間に、食前のビールが毒味役に渡されますが、3人が次々と飲んでしまい、高木に渡ったときにはもうなくなっていました。次に卵ですが、これは毒味役が1個ずつ割って毒味をし、高木に渡りました。今度はメインディッシュのすきやきですが、これは3人が次々と食べてしまい、高木に渡ったときにはもうなくなっていました。高木も中食が当たらなかったことに怒って、「何か食わせろ!」と言うと、毒味役は前に渡っていた卵を食べさせます。そして、卵を次々と割って、ジョッキに入れます。卵を全部割り終わると、毒味役の一気飲みコールで高木はジョッキの卵を食べさせられます。
笑点
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ふりだし